地球に大接近したウィルタネン彗星が、おうし座のすばる(M45、プレアデス星団)の近くに並ぶ様子を撮影しました。 独特な青緑色をした彗星の淡いコマと、すばるの周りの青い反射星雲の色の対比に注目して下さい。 星空で日々位置を変えていく彗星は、ときどきこのように星雲、星団、銀河などはるか彼方の天体に見かけ上の接近をします。 一方で、太陽系の中で運動している天体のひとつである彗星は、わたしたちの地球と実際に接近することがあります。 ウィルタネン彗星は、太陽の周りを5.44年(およそ5年5カ月)で公転している周期彗星ですが、今回は非常にタイミングが良かったので、月までの約30倍という近距離まで地球に接近しました。 |
撮影時刻: 02時25分 露出: 計30秒 追尾撮影 カメラ: ソニー α6300 レンズ: ミノルタ MD85mm F2 望遠レンズ(F3.5) 榛名山(高崎市)にて 撮影:当館職員 T. Kishi |