巨人の狩人・オリオン座の右肩に赤っぽく輝く、1等星のベテルギウスですが、昨年11月ごろから次第に減光し、2月中頃には記録的な”2等星”レベルにまで
暗くなったことで注目されました。 しかし、その後は増光に転じ、順調に明るさを取り戻しつつあるようです。 「これからベテルギウスはどうなってしまうの…」と心配していた方もひと安心ですね。 オリオン座と冬の星座は、もうしばらく夕暮れ後の空で眺めることが出来ます。 ぜひ周囲の星と見比べて、ベテルギウスの明るさを確かめてみてください。 |
オリオン座は「砂時計」あるいは「リボン」のように、おもな星々を結べます。 それを狩人オリオンの立ち姿に見たてると、赤っぽい輝きの1等星ベテルギウスが右肩で、中央に並んだ三つ星をはさんで反対側の青白い1等星リゲルが左足です。 左肩にあたるベラトリックスは2等星ですが、あと少しで1等星に仲間入りできる”明るい2等星(1.6等)”です。 ベラトリックスよりも明るく見えるかどうかで、1等星かそれより暗いかのおよその目安になります。 「冬の大三角」のひとつプロキオン(こいぬ座)は0.4等で、より明るいリゲルは0.1等です(等級は、数値が小さいほど明るいことを示す)。 変光星であるベテルギウスは、最も明るい時期にはプロキオンと同じくらいに明るく輝きます。 撮影日時: 2020年3月18日 20:01 露出: 60秒(10秒×6コマ) カメラ: ソニー a6300 レンズ: サムヤン 14mm F2.8(開放) 固定撮影 ※Lee#2ソフトフィルター使用 高崎市内 榛名山にて 撮影: 当館職員 T.Kishi |