高崎市少年科学館・星空の情報

2023年3月の星空

【今月の話題】 |  早春の宵空には 2つの季節の星座! | 



[星図を大きく表示]
見上げた夜空全部を円形にした星図です。図の中央が、あたまの真上「天頂」で、外側の白い円が地平線です。 ☆マークは、全天に21個ある明るい星「1等星」です(1等星は、色も表現してあります)。

早春の宵空には 2つの季節の星座!

夜空の西半分には冬の星座、東半分には春の星座が見えています。
南の空の天頂(あたまの真上)付近には、冬の星座「ふたご座」「ポルックス」と「カストル」が仲良く並んでいます。
そこから東(左側)に春の「黄道星座(誕生星座)」をたどります。
「かに座」は暗い星ばかりですが、たくさん星が見える所で眺めると、四角い甲羅(こうら)の中に、「プレセペ星団」が丸くぼんやり光っていて、印象的な星座です。その淡く光が星の集まりだと、望遠鏡で発見したのは、あのガリレオ・ガリレイです。
さらに東の「しし座」は、星の並びからライオンの姿がよくわかります。?を裏返した様な「ししの大鎌(おおがま)」がライオンの頭とたてがみです。胸元には白色の1等星「レグルス」(意味:小さな王)が輝きます。しっぽが2等星の「デネボラ」です。
北東の空には、「おおぐま座」の「北斗七星」が目立ちます。
【写真】南の空の星座とプレセペ星団(かに座はポルックスとレグルスのほぼ中間にある) 撮影:当館職員