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アンデルセン作「絵のない絵本」は、 貧しく若い画家が、夜ごと世界中を見つめている「月」の語る話に耳を傾ける・・・ という設定で描かれた連作短編集です。 今回の番組では「絵のない絵本」へのオマージュとして、 プラネタリウムのためのまったく新たな物語を生み出しました。 ○第一夜 「幾望(きぼう)の月」 「でも、次に星が輝く夜、あの笛の音が聞こえてきたら、ボクは行くよ・・・」 星が美しく輝く夜にだけ、街の方から聴こえてくる笛の音がありました。 森に住むタヌキの子は、その音がとても好きでした。 笛のところへ行ってみたい。 でもまだ誰も、人間の街へは行ったことがありません・・・ ○第二夜 「下弦(かげん)の月」 空が晴れた星のきれいな夜、青年は街外れの丘に登り、 星を見上げながらギターを弾きます。 青年には夢がありました。 いつか、あの空で輝く星々のことを学んでみたい! 「今ぼくは、どんな色で輝いているだろう・・・」 ○第三夜 「暁月夜(あかつきづくよ)」 そして・・・少女は待っていました。 静かな夜にだけ聞こえてくるギターの音を・・・ どこか懐かしく、心温まるストーリーと、「光の原理」「スペクトル」「星の一生」を見つめるサイエンス。 そしてフルート、ギターによる幻想的で優しいオリジナル音楽と包み込むような満点の星々が 圧倒的な映像体験と共に感動のファンタジー世界へと誘います! |