宵空で見ごろとなっている、春の星座 おとめ座に位置する銀河の1つに出現し、日本人に発見された、明るい超新星を撮影しました。 夜空に輝く星々の最期のひとつの姿が「超新星(ちょうしんせい)」です。 今回、日本人によって発見されたこの超新星「SN2022hrs」は、超新星の中でも「Ia型(いちエイがた)」と呼ばれるタイプです。 小型望遠鏡で十分に撮影できる12〜13等星程度の明るさで、大きめの望遠鏡を使えば眺めることもできる超新星の出現ですから、貴重な天文現象です。 |
春の星座 おとめ座付近は、私たちの銀河系(天の川銀河)の外のはるか遠い別の銀河がたくさん観測できことでも知られています。
銀河は、わたしたちの銀河系(天の川銀河)もそうですが、数100億〜数1000億個ほどの星が集まった巨大な天体です。 遠方にある渦巻銀河・NGC4647の中の1つの星が爆発して超新星となり、 銀河と同じくらいの明るさに輝いているのです。 また、SN2022hrsのようなIa型の超新星は、「宇宙の加速膨張」研究とのかかわりが深い天体としても知られています。 |